平成20年度第1回例会
7月12日(土)会場へのアクセス:
東京メトロ南北線東大前徒歩3分発表概要::『楚辞』天問篇と戦国楚簡「三徳」篇には皇天・上帝・
后帝が登場し、天の意志が示されている。三徳篇は歴史的な治乱・興亡を述べない
が、天問篇では夏・殷には帝と后帝の意志を重視し、周文王には上帝の罰についたこ
とが述べられている。また伝世文献では上帝と天命のことが頻出するが、三徳篇と天
問篇のように后帝には及ばない。天問篇も甲骨文により解読された経緯があるよう
に、戦国楚簡同様に伝承が途絶えたものである。天問篇の再考だけでなく、関連する
様々な問題提起を試みてみたい。
報告U 凡 国棟(中国武漢大学歴史学院博士後期課程)
発表題目:里耶秦簡“ ”字及楚文字所見相關之字綜析
発表概要:里耶秦簡編號為J1D7的竹簡文字明顯具有戰國時期楚文
字的書寫特?。其中第三字整理者釋作“
”。這個字也見于包山、郭店上博和新蔡楚
簡,我們在檢討相關文獻的時候發現,該字雖然在某些簡文中的讀法已經取得了較爲一
致的意見,但是對于其字形來?与變化,仍然存在不少疑點。因此,本文的主要出發點
是從里耶秦簡所見“ ”字出發,對楚地出土材料中的“
”字及與之相關的文字作一個
較爲全面的梳理。同時,通過對包山楚簡中相關簡文文字的改釋,我們試著考察了見于
新蔡楚簡的“?郢”的地望。
報告V 丹羽 崇史(奈良文化財研究所)
発表題目:銘文史料からみた春秋戦国時代の青銅器生産
発表概要:報告者はこれまで、春秋戦国時代における青銅器の生
産・流通の実態を明らかにするため、青銅器の製作痕跡や形態を中心とした属性の考
古学的な検討を行ってきた。しかしながら、青銅器の生産体制や流通形態の問題に関
して、製作痕跡・形態・紋様など検討する方法以外にも、銘文の記載内容から青銅器
の生産・流通を復元する研究もまた有効である。本報告では、春秋戦国時代の銘文史
料の分析から青銅器の生産について検討を行う。
☆参加費(資料代)500円
☆非会員の来聴を歓迎します
連絡先 〒113-0033
東京都文京区本郷7−3−1
東京大学文学部 池澤研究室
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